御先祖様の鼻くそ黙示録

鼻くそのように生きた感想を記す

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第3章』実写押井演出の問題

 『渇き。』と一緒に観ました。ちなみに自分は押井ファンで、映画作品ならほぼ全作品見てると思います。著作も大体読んでる。

 まずエピソード4『野良犬たちの午後』ですよね。

 押井税を納めるつもりで毎回見に行って、金もないのにBlu-rayを買わされているわけですが、惰性的な部分は否めず、まあ面白いっちゃ面白いけどねえ…っていう感じでした。

 ただ今回のエピソード4は面白かったです。今までのTNGの中で一番。

 自分はアクションシーンにこだわり、というかおもしれえとか思ったりしないタチの人間なのですが、今回のアクションはうおおってなりました。UFOのやつとかちょーいいよね。やっぱコンビニって環境がいい。ものがいっぱいあって、並列に機械的に並んでいる感じ。まあこのコンビニものとしての発想自体に押井イズムがふんだんに盛り込まれているわけですが。まあとにかくエピ4は面白かったですよ。ちょっとふざけすぎかなと思わないでもないけど。凶悪犯役の波岡さんって『パッチギ!』の在日包茎野郎の子ですよね。

 

 んでエピソード5『大怪獣現わる 前編』

 押井作品はほとんど観てきて、ダレ場にも慣れてるし全然あのラーメン作ってるとことかいいんだよ。

 でもあの主役の女優さんだよ。松本圭未。

 熟女に脱がせるとかは全然抵抗ないんですよ。ただもう存在がなんか不快になるんですよね。芝居とか。浜辺でサーフボードがいっぱいあるとこの棒読みとかやばくないですか。自分はジブリの棒読み役者ですら違和感なく受け入れられるくらい演技ってものに興味がないんですが、これはさすがにきつかった。衣装の適当感もそれに上乗せして不快感を煽る。なんなのあのラフな感じ。なんかキツいんだけど。もうちょっと色味とかないの。もうちょっと考えようよあれ。中学生みたいじゃん。そういうキャラだとしてもさあ。あんな格好してるやついないよ。

 というか押井の問題だと思うんだよな。多分だけど押井は脚本に書かれている文字を一字一句違わず声に出させてるんじゃないかな。だからしゃべり言葉としていちいち違和感が残る言葉だったり、語尾だったりになる。とくに松本さんのときの違和感がすごかったです。確認したら、このエピソードはやはり押井の単独脚本なんですね。やっぱりなあって感じ。だから脚本自体はやっぱり他の人に書いてもらったほうがいいんじゃないかな。アイデア出しは押井で、それを実写用に書き直してもらうと。

 あと途中まであの怪物を故意に熱海市長が起動させてるみたいな話かと思ってたんだけど、違うのか。まじで怪物なのか。ちょっとしばらくしたら観返してみます。まじで怪獣のわりには市長が焦ってなさすぎでは。まず焦ってから企みはじめるってのならわかるけど。

 まあやっぱ押井はアニメだよなと思った。というか思っちゃった。仮に実写でもアニメと合成したような形にしないときついかも。まあでもやっぱまだ前編ですし、後編もなんだかんだで楽しみにしてますけどね。

 ちょっとオーディオコメンタリー聴いてみます。あとこのあとアオイホノオ楽しみ。