御先祖様の鼻くそ黙示録

鼻くそのように生きた感想を記す

よつばと!13巻への違和感 「きゃりーぱむぱむ」、「プリキュア」、「iPhone」という固有名詞の登場について

よつばと!13巻読みました。 よつばと! (13) (電撃コミックス) 作者: あずまきよひこ 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 発売日: 2015/11/27 メディア: コミック この商品を含むブログ (21件) を見る 自分としてはみうらが登場しないの…

『インサイド・ヘッド』 カナシミはそんなもののためにあるんじゃない

『インサイド・ヘッド』見てきました。コピーにすごく惹かれたんですよ。 「なぜ、カナシミは必要なの…?」 これは俺のための映画だと思って感動する気マンマンで行ったんだけどさ。なんか思ってたのと違った。まあ例によって泣いたんだけど思ってたのとは違…

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を観てきたゾ

まあ、押井信者といってもいい自分にとってもそんなに面白くはないですよ。 やっぱりなんだかんだ、柘植のシンパの描き方が足りない。この世代は先代を引き継ぐ模倣しかできないというのなら、もっと丹念にその模倣を描かねばならんと思うのだ。 あとテロに…

『ユリ熊嵐』第一話を観ての感想

イクニ。

映画『ゴーン・ガール』、あまりにも絶賛されすぎでは?

さきほどタマフルを聞いてたら『ゴーン・ガール』評をやってて宇多丸さんにもかなり絶賛されてました。リスナー評でも9割が好評価らしいのですが、正直そこまでかな?と思ったので少し。 いや面白いですよ、間違いなく。原作を読んでいた自分としても面白か…

『3月のライオン』10巻を読んで、自分は羽海野チカ先生から嫌われるタイプの人間なんだろうなと思った

『3月のライオン』最新刊読みましたよ。 好きなんですよ。いいんだけどさ、でもやっぱりこの作品は「正しすぎる」んですよ。自分にとっては。以前阿部共実について書いたエントリでも触れたんですが、 阿部共実を「読んでしまった」運命 『おもいでをまっく…

背後に誰かの影を見ない恋愛なんて存在するの? ヒッチコックの『めまい』

原題は『Vertigo』。 LibertinesにVertigoって曲があり高校時代にそれをかなり気に入って聴いていてからこの単語自体も好きになりました。かっこいいじゃん。ばーてぃご。めまい。 ヒッチコック作品は『北北西に進路をとれ』をだいぶん前に観ているのですが…

虫ケラはお前だ!『スターシップ・トゥルーパーズ』

バーホーベン作品も初めてですね。なんとなしに借りちゃいました。 馬鹿映画だけど面白かったです。 基本バトルがめちゃくちゃおもしろいってだけの映画なんだけどこの作品はそれでいいよね。銃を撃って倒すのが楽しい。しかもあのカマキリみたいな敵がなか…

『機動警察パトレイバー 劇場版』&『機動警察パトレイバー2 the Movie』のイッキミリバイバル上映にいってきた

土曜日にお台場まで行ってきました。 あそこは以前もドリパスの『GHOST IN THE SHELL』と『イノセンス』の連続上映で行っていたのですが、今回は前回よりもさらに大きな劇場で驚きました。 以前、ピカデリーにTNGパトの第一章を見に行ったとき、開場が始まる…

クソメンは国境を越える『カリートの道』

数日前に観ていたのですが書く暇がなかったので簡単に。 傑作でした。 デ・パルマ作品で観ているのは『スカーフェイス』くらいで、しかもかなりウトウトしながらの鑑賞であまり記憶に残っておりません。 だからほぼ初めてみたいなものです。 似てるなーと思…

東浩紀のもとに帰る旅 『弱いつながり 検索ワードを探す旅』

一時間で読み終わりました。 一本の芯を通した人生論的なエッセイ。その一本の芯とは「東浩紀的」であるということですかね。 自分は東氏の著作に大きな影響を受けていて、『存在論的、郵便的』は難しくて理解しきれなかったものの、全体の8割くらいは読ん…

ドキュメンタリーとはなにかを描いた傑作映画論映画『ライフ・アクアティック』

以前よくわからんと感想を残したウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』。さすがに一作で判断するのは早計かと思い、過去作を観ました。『ライフ・アクアティック』。 ぴんとこなかったウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホ…

坂本慎太郎『ナマで踊ろう』と吉村萬壱『ボラード病』 二人が描いたディストピアの近似性

坂本慎太郎の新譜を購入し、だらだら聞いていたところで、非常に似通った点が多い吉村萬壱の『ボラード病』という小説と巡りあったので、この二つの作品を通して考えたことをまとめてみます。 ナマで踊ろう(初回盤) アーティスト: 坂本慎太郎 出版社/メーカ…

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第3章』実写押井演出の問題

『渇き。』と一緒に観ました。ちなみに自分は押井ファンで、映画作品ならほぼ全作品見てると思います。著作も大体読んでる。 まずエピソード4『野良犬たちの午後』ですよね。 押井税を納めるつもりで毎回見に行って、金もないのにBlu-rayを買わされているわ…

『渇き。』をはじめとした中島哲也論

新宿ピカデリーで中島哲也監督の『渇き。』を観てきました。ネタバレもするので未見のかたは観ないように。 ちょこっとネットを見たところ、評判はあまり芳しくないようですね。 自分はかねてよりこの中島哲也監督のファンで、過去作品もそこそこ見ています…

アニメ『東京喰種』1、2話 喰種が食うケーキのような演出

1、2話を見ました。ちなみに原作は読んでないです。 この2話見た印象は面白くないなあ、と。 喰種のあの偽悪的なかんじを過剰に演出してるのとかどうにかならないのかな?やったらとニタニタした笑いとか。あのヒデの顔をガシガシ踏みつけるところもさ。…

レオス・カラックス初心者が初期アレックス三部作を観るPart2『汚れた血』

はい。2作目観ましたよ。 前回カラックスが天才かどうかはちょっとわかんないっす的なこと言ってたじゃないですか。 天才ですね。彼。天才です。天才でした。 もう単純にくそおもしれえんだよ。芝居のつけかたとかバカみたいにおもしれえんだよ。映像も本当…

ぴんとこなかったウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』

見てきたんだけど、まあこういうのが好きな人がいるのはよくわかるんですが、自分は別に好きでもないし、嫌いでもないしといった具合でした。 ちなみにウェス・アンダーソンは初作品です。 宇多丸のラジオで話してるところとかも聞いてみたんだけど、いまい…

レオス・カラックス初心者が初期アレックス三部作を観るPart1『ボーイ・ミーツ・ガール』

カラックスの初期三部作を観ることになりました。 私がカラックス作品で見ているのは、オムニバス『TOKYO!』の中の一本と、昨年公開の『ホーリー・モーターズ』だけで、しかもなんだかよくわからんぞという印象でした。『TOKYO!』はポン・ジュノ大好き人間で…